mothercoat presents 天才辞退 Vol.3

いつもと違った雰囲気の新宿MARZ
階段を下りていくと、そこには天才辞退と書かれたのれんがかかっていたり。
そして目に飛び込んできた言葉「いい石あります」
30分なんてあっという間なんてこと、知っていたつもりなのに早かった。


松本圭介(from光明寺)
本当にお坊さんが袈裟衣を着て、MARZのステージでスポットライトを浴びて話すの。その空間がとっても不思議であった。
話の内容としては、石を売るイベントに基づき、石を売る話。
彼が仏の教えを売ろうとしても石となってしまう。
中身が空っぽのものが話すと、言葉の暴力になる。
けれども引き受けてしまった以上言葉を紡ぎださなければいけない。
何か色々と興味深い話をしていたのに、一生懸命聞こうとすればするほど、横からどんどんと抜けていってしまっている気がして。
あとになってそれが悔しかったりもあった。


トキメキ泥棒
ステージの正面には植木鉢が置いてあってそれがかなりの存在感。
小人のような帽子をメンバーがかぶっていたこともあって、それが余計に異世界へ招待されたみたい。
Vo.の芋子さんの笑顔がすっごく可愛くって、唄ってる時や、曲と曲との間にいつもにっこり笑って「ありがとう〜」って言う姿が微笑ましくって。
その雰囲気に曲名や音も可愛らしいのが多かったな。ちょっと激しかったりしたのもあったな。
途中に「あいつはどこからやってくる」みたいな感じの曲名があったのだけれど、
前奏のところから急に踊り始めたりしてね、その姿もまた可愛いのですよ!
「今日はいつも以上に踊って息切れ(?)してしまいました。走りこまないと」みたいに言っていて。思わず笑ってしまったり。
きっと彼らは私達の世界にはないトキメキを異世界からこっそり盗んで私達に観せてくれているのかな、とか。
また、MCでは新宿は怖いところだ、という話になって・・・
「ついさっき、MARZのすぐ近くの少し暗めのところに座っていたら、明らかに変な人が近づいてきて、
ここで逃げたら負けだなと思って、変な人以上に変な人を演じればいい!」
という話になって・・・その変な人がどうも芋子さんをナースにしたがるらしくって(笑)
変な人を演じていても、その人はかなりの変な人で、最後は「じゃっ!」って感じで立ち去ってきたらしい(笑)
mothercoatのみょうじょうさんの日記にあったのだけれど、
「告白前夜は眠れない」のひとことで何人がトキメキを泥棒されたことだろう。
なるほど〜、私のトキメキ、彼らに泥棒されたかもしれません。


trico
何でか分からないけれど、前に観た時私は何を観ていたのだろうか・・・って思ってしまった。
tricororからtricoになった彼ら、そのことによって変わったという先入観が芽生えたのかもしれない。
けれど、ずっとずっと前よりもかっこいいんじゃない?
のしかかってくる音に、声が重なって身体の中に入っていく感じがクセになりそう。
実は結構好みかもしれません。
前に観たから、とかそういう理屈じゃなくって、なんだか懐かしい感じがしました。
ちょっと異国風な感じもするのに、本当になんでなのだろう。。


mothercoat
・・・の前にスクリーンにはアングルのPVを創ったkeppekさんの作品が流れ出す。
ドラ○もんっぽい感じのとってもシュールな映像などなど。面白いのですよ、とても。
よければリンクから覗いて見て下さい。アングルのPVもマザコのサイトにて観れます。
私はといえば次の日下北沢のディスクユニオンまで行って、PV付きのインターホンを手に入れてきました。
(ちなみにその足で行ったMARZにて某ベーシストさんに見せびらかしてきました/笑)
そのあと演奏が始まるまで後ろの石を売っているところからは妖気が流れ出していたり(笑)

そして・・・アウターホンが流れはじめる。この音もある意味妖気?
スクリーン越しにはとってもセクシーなとっきーを見ることが出来て、
ときさんファンな私たちからしてみれば、興奮状態!!

一曲目、プランクトーン という名の曲。
スクリーンの向こうでは青のライトが交錯し、彼らの影が映しあがっている。
幕が上がったときの歓声がすごかった気が。なんだか、ずっとずっと気分が高揚していて、あっという間だった。
そしてアングルへと続いていく流れに余計に興奮。
欲と望ではまだ始まって間もない感じなのに、後ろから波がきたり。
押されたりしつつ、負けじと楽しんでやる!っていう意気込みで。
ギガさん側はもっと激しく、前の方に居たLiN CLOVERのYuRiさんがかなり押されていた気がします。
次のMCでギガさんが「大丈夫ですか?」と問いかけたのに対し、
すかさず「大丈夫じゃないよ」とYuRiさん。足の指を思いっきり踏まれたとか言ってました;(翌日の会話より)

ライブで聴くオセロもまた一味違って大好きです。
特に曲の終わりのハモリのところとか。
ステージにmothercoatがいて、後ろの方にもmothercoatがいる。
ひっくり返ってみんなmothercoatになる。そんな歌らしいです。
思わず、なるほど〜と思ってしまいました。

次の曲は安住の地と言ったのに、ヨーグルトバスが流れるところがまたステキ(笑)
踊る太陽は小学校の頃の思い出のうただとか。色々と話していたのに、あんまり覚えていないかも・・・
ヨーグルトバスは、本当に大好きです。大好きで大好きでたまらなく・・・。
ときさんのベース音と妖しげな雰囲気、たまらなく。
MCでは内藤さんのダンディーな声(笑)がいっぱい聞けました。
途中で誰か(♂)が「内藤〜!」と叫んだのだけれど、どうせだったら女の人の歓声がいいだとか。
今日一番嬉しかったことはノースリーブの女の人がいたことらしいです(笑)
No Beatlesは歌詞は読んだことあったけれど、新しい出逢いで、
最後の犬とピアノに少し恐怖を感じた。

okのシューベルさんがかっこよかった(笑)
何の曲だっけ、欲と望?

なんでガリレオをやらないんだ!と思っていたらアンコール。
はじまる、はじまる!あの音が!!
ギガさんが2階席の近くまで上っていって、ヒヤヒヤしながら、ノリながらみていたら、
気付いたらみょうじょうさんが目の前に来ていて、わぁ〜!!って感じに大興奮。

95%は自分の事を考え、あとの5%の思いやりで成り立っている世界について。スポイト
どちらかというと安らいでいく感じの音なのだけれども、mothercoatのことだから一筋縄ではいかない曲なのかな。
すっごく良かったと思った。また聴きたい一曲です。


そしてガリレオのPV鑑賞会で締めくくられた天才辞退。
スゴイ、とは聞いていたけれど、予想を絶するものだった。
だってMARZのトイレまでmothercoat色で侵食しているのだよ?笑
mothercoatの創りあげた少し妖しげで独特の空気に圧倒されてばかりだった。
そして、mothercoatだけでなく、始まりの説法や対バンの方々もすごく良かった。
そして、今更ながら私は凄いバンドと出逢ってしまったのだと痛感した。


mothercoatセットリスト
プランクトーン
アングル
パーティ
欲と望
オセロ
安住の地
踊る太陽
ヨーグルトバス
No Beatles
犬とピアノ
ガリレオ
スポイト