心海Presents『夢 ミル しゃぼん の モノガタリ☆1』

水の中にシャボン玉に囲まれて包まれていく。
水色のライトがキラキラしていて、たくさんのオブジェが笑っていて、私も笑っていて。
客席の方には色とりどりの布が敷かれていて、みんな靴を脱いでくつろいでいる。

花のようにを見て、だんだんと溶けてきた心。
色々とあってちょっと硬くなってしまっていたから。
最初のほうでアコーディオンの人が言っていたのだけれど、
いつもと違うところに迷い込んできてしまって・・・
でもいい匂いがするから、心がちょっと開いてきた、みたいに言っていて。
いい匂いがした、ではないけれど、花のようにの音楽が素敵で。
そう、アコーディオンにバイオリン、最後の方では三味線を弾いていたりと、
バンドという形を飛び越えていて、そして涙腺がゆるくなってしまう感じ。
今日のバンドさんは、どのバンドともなんだか共鳴して泣いてしまいそうだった。


二バンド目はテキサスキャッツ
普段はテキサスパンダの名称でもっとROCKらしいのだけれど、
バイオリンを交えてもっと素敵にシックにと言ってました。
ツインヴォーカルで女の人二人の声が混ざっていき、そこに光と音が加わっていく。
激しいところもあって、パンダのときの音が垣間見れたり。
最後の方の曲で川の中を泳いでいる気分になったりもした。
花のようにでは立っていたのだけれど、今度は布の上に座ってみていて、
ベースやドラムの音だけではなく、バイオリンの音、ギターの音、一つ一つが下から伝わってきて、それも嬉しく。


そして札幌から来たという成山剛+山内憲介(sleepy.ab)
今日は二人だけで、あとの二人は冬眠中だとか。
アコースティック2本であれだけの世界。
Vo.の方の声も響いていて、ギターの人の紡ぎだす音が素敵で、
そして心に余裕も出てきたということもあってやんわり。やんわり。
終わった後にバンドバージョンのCDが流れていて、それもそれで良かったなあ。


そして、このイベントを企画したバンドである心海
シャボン玉がライブ中ずっと飛んでいて、この日創りあげられた世界全体はやっぱりこの人たちに一番似合うんじゃないかなと。
私もいっぱいシャボン玉を飛ばしていて、心海と一緒に夢の世界に行けたらいいなって。

シャボン玉を最後に吹いたのはいつだったのだろう。
こんなにキラキラしているものだっけ?
すぐ壊れてしまう儚いものかもしれない。
それでも、君が飛んでいくのを見ると笑顔になれるんだ。

白い光がとても素敵に差し込んでいて、
その中で見えたMoEさんの表情がすっごく嬉しそう。
この日のための衣装を身にまとって、ふわふわとしている。
彼女がみる世界はどんな世界なんだろう、とふと思ってしまう。
たくさんの守護天使に囲まれて・・・。
Bassやパーカスが入って音が膨らんだというだけじゃなくって、幸せに包まれていたから膨らんだ気がするな。
本当に幸せそうに歌っていて、今まで忘れていたものを何か思い出させてくれる感じ。

最後は、花のようにの方も混ざって、心花として世界樹と青。を唄い幕を閉じたこのイベント。
幸せな空気に埋め尽くされて、音・色・味・光...
幸せを色んなところからいっぱいもらって、本当に心がホッコリする夜だった。