会場に着いたのが18時10分頃。
ゆっくり作品を観たいという想いと、早く行かなくてはと急かす想い。
足を早めながら、けれども作品をなるべく一つ一つ丁寧に観ながら、5階まで階段を昇っていく。
前にここに来たときに階段がとても長く感じたのが嘘みたいだ。
素敵な空間が広がっていると、その先に行くまでの道程がすごく短く感じてしまう。
行くときは本当にせかせかとしていたけれども、この階段ギャラリー、帰りにゆっくりと観てきました。
絵や写真のことはよく分からないけれど、こういう機会ってほとんどないから、
とっても新鮮で面白かったです。
面白かったというよりも、もっとウキウキ?な気分。
誰の作品だったか、きちんと憶えていないものもあるのだけれど、
観ようと思っていたものはばっちり観てきました。
まずはMILKHEADのくまさんの絵。
実際にこの目で観るものは、インターネット上でみたのとは全然ちがくって、
あったかい心がすごくこもっているような気がした。
普通の紙に描かれているのではないのですよ。
それがまた味があって、と言えばいいのかな。
う〜ん、音についてはもちろん、絵についても難しいです。
Hyd Lunchの松崎さんの作品もすごく松崎さんだーって感じでした。
そのまんまじゃんって感じなのだけれども、本当にそんな感じ。
一枚一枚をとってみても素敵だし、遠くから全体を眺めても癒されるもの。
ちなみに、たくさんの写真が虹のように並べてある作品でした。
一緒においてあった虹の詩が心にそっと響いてきました。
そういえば、後になってから松崎氏本人の写真を持ち帰った方が分かり、
ちょっとつまらない気持ち(笑)話題にしていたほどじゃあなかったーって。
もんろさんの描く絵もたくさん可愛さが詰まっていました。
甘ぁいお菓子みたいな感じがする、女の子の絵も良かったし、
猫好きな私にとっては猫の絵がすごく素敵に感じられました。
Hyneも今度聴いてみたいなあ。
もんろさんの絵はサイトからもいっぱい観ることが出来るので、是非見てみて下さい。
絵や写真に音楽って、その人が表現したいものであるのだけれども、
その人自身の色がいっぱい詰まっている、そんな気がします。
◇空人(from ok)
最初、空人さんがステージにあがったときに、
いつもokを見慣れている私からしてみれば、ステージがとても大きく感じたのだけれど、
一曲目peopleのアコースティックVer.が響きはじめた途端、そんな心配はどこかへいってしまった。
そのくらい空人さんの存在は大きくって、会場全体が包み込まれていった。
途中では、Rainbowという即興の唄が披露される。
その場で創ったということもあって、歌詞は本当に「虹」って感じだったのだけれど、
たった短い間でその唄は空人さん色に色づいていて、
何かを即興で創れるって本当にすごい、アーティストだなぁと少し感動。
この唄は後で大きな反響(?)をよんだため、次の機会はもうないかもしれないけれど、
もしあったらまた観てみたいと思った。
それから、CDには入っていないのだけれど、また聴きたい!と思っていたLightが聴けて嬉しかった。
確かこの唄の中にだったと思うのだけれど「虹」という言葉が出てきて、
この日の夜にぴったりじゃない。
最後のピアノを弾きながら唄っていた唄も良かったなあ。
◇ザ キッチンゴリラ
名前だけきくと、なんだかイカツイイメージだったのだけれども、
女の子のBa.&Vo.そしてDr.に男の子はGu.一人。
Vo.の子はすっごく可愛くって、Dr.の子はもっと爽やかな可愛らしさ。
その可愛い女の子がベースを弾きながら唄っているのだけれども、
可愛いのだけれども、かっこよく、攻めていくような姿勢で弾いていて、
曲もアップテンポなものが多くって、素直に楽しんでしまうステージだった。
MCでは今回のテーマである「虹」にまつわる話を。
Vo.の子が広島?鹿児島?(そっちの方の)出身らしく、
虹には端がなくって、そこでは丸い虹を見ることができるみたい。
◇ギガディラン(from mothercoat)
詩はmothercoatのサイトで読んだものが多く親近感があって、
それにメロディーがのせてあるものだからとっても嬉しくて。
mothercoatなんだけれど、mothercoatじゃなくってギガディランで、
ギガディランはギガディランだった。
急にルノアール美術館が出てきたり、
カホンの話が気付けばパスタになっていたり。
彼の頭の中は一体どうなっているのか、すごく気になってしまう。
ギガさんが、楽譜みたいな、作品がたくさん詰まっているようなものを、
ぺらぺらとめくりながら、次はこれを演ろう、と、
思いついたように繰り広げられていく、そんな感覚が好きだと判った。
ギガディランのアンケート(ちえっほ作)がまたかっこよかった。不思議だった。
ライヴと同じくらいのインパクトだった。
ギガディラン セットリスト
滲む虹(即興)
ドライブ
name
靴下タンス
ミュージック
石よ蹴飛ばしたら転がってくれるかい
雨よ病んでくれないか
G
◇獏
名前は前から知っていたけれども、とにかくカッコイイじゃない。
ピアノにベース、ドラムの3ピースバンドである獏。
バンドというとギターのメロディーが結構重要なイメージがあるけれど、
そうではなくってピアノ。
そこからして、普通のバンドとはちょっと違って超越している感じ。
最初の曲はInstrumental
まず、目がいくのが真っ赤なドレスに黒縁眼鏡。
踊るようにピアノを奏でるエリーニョさん。
そのエリーニョさんが唄も唄うのだけれども、その響いてくるものがまた良くって。
色々なところで名を響かせている意味がよくわかった気がした。
最初と最後を飾ったインストの曲も良かったけれど、
ヒソカという唄がすごく好きだと思った(曖昧なのは試聴の記憶が入り込んでいるため)
◇サブステージ【ethniqa、伝美、ミヤザキナオコ】
今回はサブステージが設けられていて、メインステージの転換の時に、
間接照明で照らされながら、1アーティストにつき2曲ばかりの唄が響く。
ステージに置かれてあった電飾の花の存在感が大きかった。
その花の放つ色とりどりの光に溶け込んでいくように・・・
力強く唄う人や、小鳥がさえずるように唄う人。
癒しの風を吹かす人。それぞれがそれぞれすごくステキな唄を持っていて、
ライヴハウスという空間を忘れてしまうようなひと時だった。
◇ユキンコ・アキラ+α
この人は本当にすごかった!
まずビックリしたのがユキンコ・アキラさんの身なり。
絵を描く人とは聞いていたので、イメージ的にはノッポさんとかそういう感じだったのだけれども
・・・・・全然違う。
なんて言えばいいのだろう、パンクではないけれども、黒って感じで、腰には手拭いがひらひらしていて。
それで、何とも言えない動きをしながら、小さく四角い音が流れてくる箱を操り、
そこから不思議な近未来っぽい、でも懐かしい匂いもする音を流しながら、
白いキャンパスに絵を描いていく。
絵の描き方も独特だけれど、絵も独特で上手いと思った。
ある曲ではこの日のライヴでの出逢いを記念して、観に来ていたお客さんの絵を描く唄があったのだけれど、
そのモデルに選ばれたのが、mothercoatすたっふぃのちえっほ。
あとで近くで絵をみせてもらったけれども、本当に凄いなあって。
2曲から3曲、ユキンコ・アキラさん一人でのステージだったのだけれども、
途中でバンドのメンバーが出てくる。
金髪のドラムの女の子がかなり可愛かった。
ベースやドラムの女の子ってそれだけでカッコイイ、カワイイって思っちゃう。
そして、ベースはお馴染みのyouさん。
けれども、バンドメンバーよりもやっぱりユキンコ・アキラさんに目がいってしまう。
絵ではなくって唄の方も、言っている言葉一つ一つに筋が通っていて、真っ直ぐにそこに在り、
響いてくる。
かっこいい。
すごい。
さっきから、スゴイ凄いとしか言っていない気がするけれど、ホントそんな感じ。
言葉で説明するのは難しいから、ユキンコ・アキラさんのサイトの動画ページを是非チェックしてみてください。
バンドにしても、ソロや個人の作品にしても、
それぞれの色が最大限に映し出された夜だった気がする。
ザ・キッチンゴリラのVo.さんがMCでこんなことを言っていて、
「今日の演奏者はサブステージ含め7コだから虹みたい」
もともとは演奏が8、展示が8だったから7とは関係なかったみたいのだけれども、
それが7色か8色っていうのはそれほど重要じゃなくって、
例えば赤と青、そんな両極に位置するような色が、
このイベントを通して綺麗に重なりあって虹となる。
そんな夜だった。