会場に行く前からこんなにもドキドキする。
この感覚って久しぶりな感じでなんだか新鮮。
上手くは言えないのだけれど、
もしいつものライヴが遠足だとしたら、今回は修学旅行みたいだ。
久しぶりのMOSAiCはやっぱり白くって、
お香が外に居ても漂ってきて癒される。
◇松崎泰之(from Hyd Lunch)弾き語り
松崎さんは今回帽子を被っていなく、気合が入っている感じ、そしてかなり緊張気味。
「よし!」とか「頑張るぞー!」とか小声?で言っていたり。
一曲目は確か「さようなら」というような唄、だった気がする。
名前は忘れてしまったけれど、ある人と二人で創った曲とのこと。
曲がはじまって、やさしさに満ちてきて・・・そしたら、
「間違えた!やり直していい?」と最初ワンフレーズ弾いたところで松崎さん。
そんな笑いもありながらも、曲はじわーっとくる感じ。
二曲目は春にまつわる唄(タイトルも春の〜みたいな憶え)
春にはいつも別ればかりでいい思い出がない、っていう唄。
情景が浮かんできて・・・少し寂しくって。
そして、ここからがね、また。
ラストが近づいてくるにつれ、首をかしげだす松崎さん。
そして「もう一回途中からやり直していい?」ってやりとり。
ここまできたらもう笑うしかなくって、笑ってばっかり。
しかも一回だけじゃなくて、最後何回かやり直しがあったからね。
でも、最後の最後にはビシッと決めてかっこよかった。
◇hologram
白い色がベースにあって、色んな色が溶け込んでいて、
極端に言えば、色んな色は青色とオレンジ色に分かれていた。
青色な曲は水面の上を漂っている感じ。
オレンジ色の曲の方は音の波に乗りやすくって、こっちの色の方が好きだったな。
特にこの歌詞が良い!というのはなく、どちらかというとインストバンドみたいな感じなのだけれども、
その分、一つ一つの色、音がMOSAiCの白に綺麗に映えて、
昔に観た景色や、体験、映画のワンシーンなどが、パッパッパッと頭の中に浮かんでくる。
自分の頭の映像と、音のチャンネルがピタリとはまった時、味はもっともっと増してくるのかもしれない。
◇LiN CLOVER
ぐらりぐらりなベース音。Itではじまる物語。
mixiでItはあんまり似合わないイメージと書いたけれど、
会場全体が赤紫にどんよりと包み込まれていて、
こういう表現の仕方もあるんだなぁって再発見。
YuRiさんがいつもより伸び伸びしていた感じがしたし、Renさんの表情も柔らかかったと思った。
曲の終わりにRenさんの重いエフェクターの音が鳴り、
ステージはがらっと薄い黄緑色に変わる。理想デシベル。
こうやって聴くと爽やかな感じもするね、そしてそのままミラクルへ。
白にもっと白がきいた感じ。もうちょっと色があっても良いかなぁって少し思う。
そう今回はMOSAiCならではの空間に溶け込んでいく、音・色を味わおうと頑張ってみました。
「お久しぶりです。LiN CLOVERです。」MCがはじまる。
「初めての人には初めまして、LiN CLOVERです。
LiN CLOVERはいかがですか?」
ここでYuRiさんが「うむ。」とか言ったのだと思ったけれど、
言ってからこの「うむ、」とか「うん、」ってが最近松崎先輩に似てきたな、と。
「今日は来てくださって本当にありがとうございます・・・と代わりに言ってしまいます。
今夜も最後まで、次は・・・やばい、ど忘れしちゃった。
このあとの・・・アキトモさん?
アキトモさんで良かったですよね?で号泣して、
Hyd Lunchでまた号泣していって下さい。」
次の曲は太陽の数。まさに赤・オレンジ・黄色が融け込んでいて、
少しそれがボヤけていて、いっそう切なかった。
すごく好き。あくが強い曲だよね、これ。
ライヴが終わってからも、音源持っていないのに、ずっと耳にしみついている。
そして久しぶりに聴く気がするkaleidoscope.
ドラムがとにかくカッコイイ。ギターのやらしい音も好き。
YuRiさんの唄い方、特に二番が、雰囲気出ていた。
もし言葉のまま、この曲を万華鏡に例えるとするならば、
四面を鏡に挟まれた空間の中に入れられて、ぐるんぐるんと回されて、
音の波にえぐられそうになるけれども、クセになる。
そう、仮想現実は癖になるのです。きっと赤いんだよ。
そして、ライヴ告知・・・かな。
yok企画に出るという話。
「yokは来ていますか?」とYuRiさんが会場に呼びかけても静か。
松崎さんがこっそり?手をあげていたくらいかな。
眼鏡の方がyokのボスだとのこと。
続いての曲、新曲かなぁと思ったらシュオンの時計でした。
またアレンジ変わった?かしら。
始まり、そして全体的にもっと・・・もうハプニングで分からないよ!
途中、二番あたりでかな、Naoさんのギター音がピタッと止む。
すごく響いてくるベース音。そしてドラムにYuRiさんの声。
暫くして直り、一安心。シュオンに浸る。
シュオン!シュオン!と最後のところに入る前で「ツーーーーーー」となる。
おっ、ここもアレンジが変わったんだな!と思っていたら、
Naoさんが「ごめんなさい!!」って。演奏ストップ。
あれ、演出じゃなかったよ。
マイクは通さず、一人盛り上がり続けるYuRiさん。
「ここからがシュオンの時計とも言うのに」
Naoさん、音が出るように色々作業。
場をつなごうとYuRiさん。この日食べた昼食?のお話。
よく憶えていないのだけれども・・・
肉系のものをナントカっていうお店に食べに行ったら。
Yuckyは魚を頼み、でも肉も食べたかったからYuRiさんが自分のを半分あげたっていう話。
特に面白い話もなかったみたい。
そして「大丈夫かね、君?」とNaoさん、きみ呼ばわりされる。
この日の打ち上げはNaoさん持ちだね、って。
そしたら、もともとの原因は松崎さんだろ、とか。
確かに。それはかなり考えられる。笑
ようやく持ち直したみたいで、「どこから演ろうか?」
「最後の途中から」ってOAの松崎さんの真似っぽく。
客席からは多分ミルクのリーダーさんが「最初から!」って。
そしたらItの前奏をその場で弾き始めるRenさん。
会場明るいのにぐらりぐらり。
Yuckyのドラムが少し入り、で終わっちゃったけれど。
演奏は無事に止まったあたりからはじまりましたとさ。
気を取り直して青い鳥。
ベースの音がやけに優しく感じられ包み込まれていく。
そしてYuRiさんの声に含まれた感情がひしひし伝わってくる。
最後にYuRiさんが泣いていた気がして、なんだか私も泣きそうになった。
白という色は思った以上に存在感のある色みたい。。
理想デシベルとか明るいもののとき背景が暗くない分、本当に白くって。
真っ白という色は、LiN CLOVERにそこまで似合わない気がして、なんだかフクザツ。
それはそれでMOSAiCならではの味なのかなぁ。
LiN CLOVER セットリスト
It
理想デシベル
ミラクル
太陽の数
kaleidoscope
シュオンの時計
青い鳥
◇akitomoさん(from walrus)
落ち着いていて、貫禄があって、やさしい感じ。
もう一人、いいともの日本人に見えない人選手権で優勝したという人と、
二人でアコースティックライヴ。
4曲。それくらいで本当にあっという間だった。
その間会場には自然な雰囲気が流れていたなあ。
自転車という唄がストレートで良かった。
自転車に乗って感じたことをそのまま唄にしましたと言っていた。
自転車に乗ったら空が綺麗だった、
そんな歌詞の内容だったのだけれども、
自転車に乗ると真ん前しか見ていない気がするから、
今度乗ったときは空を仰いでみたいと思った。
そして最後の曲が持っているwalrusのアルバムに入っている曲で嬉しかった。
白い光がじわぁ〜〜〜って沁みこんできた。
多分、かなり前の曲だと思うから、それだけ曲を大切にしているって素敵だよね。
バンドでも観たいよお。
◇Hyd Lunch
前と同じ懐かしいSE、このSEが変わらないままで在って嬉しかった。
やさしい唄の本当に最初の部分がさわわさわぁと流れはじめる。
それと一緒に後ろの壁には映像が映し出されはじめて。
最初は洞窟の中に迷い込んでいるみたい。
それから舞台は山となり、それから鳥がたくさん羽ばたいていく映像。
このVJを担当しているcryvのライヴは一回しか観たことないけれど、それを鮮明に思い出させてくれるものがあって、
この独特のタッチが結構好きだな。またライヴにも足を運んでみたい。
春はそこまで好きじゃない、みたいな事をOAで松崎さんが話していたけれど、
冬が終わり雪が融けて春になる。
そんな風景がよく似合うバンドじゃないのかなって、映像を観ながら思ったよ。
映像に集中を傾けていたからか、気付けばやさしい唄も終わってしまい、
まぶしい光が正面から射し込んでくる。
前に初めて聴いて良いなぁと感じた夕凪。
ナベさんが弦でベースを弾く唄だ。
そう、今回何が一番失敗だったかっていうとtatsuさんがほとんど見えなかったこと!
終わってから見ようと思って見るものでもないし、見るまでのこともやってないと言っていて、
それには大いに同意させていただきたいけれども、
コーラスがどこからか聴こえてきた時に、改めて失敗した!と思ってしまった。
ああ、くやしい(笑)てっきりナベさんはもうちょっと下手かと思ったのに甘かったね。
今回は5人編成ということで、メンバーにそんなtatsuさんに加え、Key.の渡邉さんにドラムの森澤さん。
その五人が創りだすHyd Lunchは前に観た時よりも大きく深化している気がして、
そんな嬉しさに、久々にHyd Lunchの生の世界に逢えた嬉しさが加わって、とってもシアワセ気分。
新界、トライアングルにキーボードの澄み切った音、重なる声。
それらが私の心の中でキラリと輝いた。
こういうことをきっと「心の琴線に触れる」と言うのだろう。
今でもまだ新界のコーラスが耳の奥で響いている。
このあたりでMCかな。
なんでイベント名が二十四節気になったのかというHyd Lunch的解釈を、
最初、ナベさんにふられたのだけれど、あっさりかわされる。
そして松崎さんが話し始めたら、森澤さんが携帯を出して、松崎さんの写メをパシリ。
会場からはくすくすと言った笑い。
松崎さん、本番中なのに!と言いつつも(自分の髪形が)「これ、チキンリトルみたいでしょ?」って。
今までチキンリトルなんて言葉が頭の中に思いつかなかったから、余計に笑ってしまったよ。
モヒカンみたいな感じで、面白い髪形しているなあってだけでとどまっていたから。
(ちなみに11日に会ったときはすでにあの頭だったからこの日はそこまで驚きもしなかったが)
あっ、一応念のため、髪の色は黒でした。
そんな話をしていたら、当初の二十四節気の話はどこかへいってしまう。
あとで某Mさんに訊いたのだけれども、
一年が二十四の季節に分けられるように、
バンドや音楽も一年を通して色んな音がある。あれ・・・?
なんだか日本語が変なような気もしなくもないような。伝言ゲームは苦手です。
羊飼いの夢にじんわりさせられていたら、気付けば曲はANNIVERSARY。
どこかで聴いたことがあったと思ったら、そういうことだったのか!
曲と曲との間が以前に比べてだんだん自然に繋がるようになってきた気がする。
そして激しいclock workへと。
音の波が前よりも大きく、ぐわりと波打っているアレンジ。かっこいい!
そして、途中でtatsuさんまでドラムを叩き始め、ドラムの音が重なっていく。
それに合わせて手拍子をもとめる松崎さん。
tatsuさん、もっと本気にかっこよく・・・いつもよりもこの見せ場が長いみたい。
これについての呼称?を言っていた気がするけれど、ど忘れだ。
ナベさんのアップライトベース(←覚えた。)もかっこいい!
撫でている時や、やさしく弾いている時の姿よりも激しくぐらぐら弾いている姿の方が好きだ。
松崎さんにしても、掛け声とかかけちゃっているところもかっこいい。
Hyd Lunchは優しいだけじゃなくって、動の部分が強いから、
余計に惹かれていってしまうのだろうね。
そして最後はアゲハで優しく会場全体を包み込んでいく感じ。
歌詞のようだよね、きっと。
この曲で最後、と松崎さんが言っていて、
いわゆる「さようなら」を連想させ、哀しく淋しい気持ちがどうも大きくなっていってしまって、
そんな気分になりながらも、この眼にしっかり焼き付けようって。
泣きそうになってしまったけれど、それよりも楽しみたい気持ちが勝ったのかな。
アンコールの掛け声は「ゆーみん!ゆーみん!」
YuRiさんが言いはじめた。いや、YuRiさんだけ言っていたような。
ベースを持って現れるナベさん。松崎さんもギターを変えてくるし。
もしかして、これは・・・イソウ!
イソウベースがないから、てっきりやらないと思っていたから、余計にすごく嬉しい。
ずっとライヴで聴きたくて聴きたくてたまらなかったのだもの。
毎回聴いている気がするけれど、イソウがないとHyd-Liveじゃない、とは言わない。
本編だけで既にお腹いっぱいだったもの。
ただ、きっかけだったり、一番好きな曲だったりするから、
お腹いっぱいだけれど、デザートも食べたい、そんな感じ(ちょっと違うって?)
本当にHyd Lunchが大好きだー!
そう、LiN CLOVERでは後ろに居たのに、Hyd Lunchでちゃっかり一番前で観たのは私です。笑
人がはけていく会場で、ほぼ完成した音源アゲハが流れる。
うまいよね、ここでこれを流すだなんて。
ほっこりを心にいっぱい詰め込んだ日。
この日の夜を思い返すだけでこれからも倖せを噛み締めることがきっとできるね。
Hyd Lunch セットリスト
やさしい唄
夕凪
新界
羊飼いの夢
ANNIVERSARY
clock work
アゲハ
〜encore〜
イソウ