MOSAiC 2nd.Anniversary 魅了

下北沢MOSAiC二周年記念ということで、この日は魅了というテーマのもと集まった6バンドによる演奏。
ちょうど下北沢音楽祭と日にちが被っていたのだけれども、MOSAiCが出来たときには既に音楽祭はあって、
はたから見ればMOSAiCだけちょっと仲間はずれっぽいけれど、
禁煙だからか、真っ白だからか、他のライヴハウスとは一風違った雰囲気で、それがやっぱりすごく好き。
まだまだ二周年。これからも、足を運び続けたいところです。
(どのバンドさんか忘れたけれど、禁煙がどうたらこうたらって、MCで言っていた記憶が。気になるね。)

ATORI
どこかで聴いたことがあると思ったら、audioleafにのっている方々だ。
一曲、試聴であった曲が聴けたのよ。あのロゴマークが可愛くって好き。
本当に鳥がさえずっているようにピアノを弾く方がいた。
途中、テンポ良く、青とオレンジが交互に光る曲あたりからが特に良かった。
最後の曲、ツインボーカルみたいな感じで好きだなあ。


ノアロー
wgcコンピに一曲収録されていて、なんとなく予想はついていたけれど、
なんだか、独特な世界なんだよね。
Vo.の方はじめ取り巻く世界は白くって、かよわそうで、
ポキッと折れてしまいそうなんだけれども、シンにある部分は強くって。
シロツメグサみたいな感じ、だと思った。
コンピの曲はやらないのかな〜と思ったら最後の最後でした。
パリ・テキサスという曲なのだけれども、じわじわと切ないんだよね。
ミラーボールの使い方が素敵だなと感じた。
普通って、盛り上がるようなダンス系の曲の時にまわっているイメージなのだけれども、
あのしんみりとした雰囲気の中、光が舞っていて、
哀しみを帯びた雨が降っているようだった。
どちらかというと、好きになれないタイプのバンドさんなのだけれども、
心のどこかで何かがもたげた。


LiN CLOVER
今のLiN CLOVERがギュッと詰まっているという『nut』は確かに動き出して、握手しそうな感じ。
本当に、今のLiNっていう選曲だよね。
ちょっと、予想を裏切ってほしかった・・・という気持ちもなくもなかったけれども、
YuRiさんのカエルTシャツが可愛かったから、まあいいか(笑)
ポケットにカエルがよじ登っている絵なの。

はじまりはItで、その次が理想デシベルで、
光に溶け込んでいた霧のようにもわりとしながら聴いていた。
演奏がどうとか、そういうんじゃなくって、うわの空だったところがあったかも。
かと言って、マイナスな意味じゃなくって、それはそれでとても気持ちよく、
きっと霧に、音に、呑み込まれすぎてしまったのかもしれない。

MCでは業務連絡。そしてMamiさん大活躍。笑
そしてMOSAiCの二周年がおめでたいと共に、
LiN CLOVERにとってもおめでたいことが・・・Yanagiさん、Happy Birthday!!
って、音源のことじゃないのかよ、と思いつつ拍手拍手。
暫くしてから、音源が出たのでおめでとう、って。
次の曲に行くのに、Naoさんの準備がまだだったので、YuRiさんのMCが暫く続く。
「牛乳は賞味期限がないと思えば賞味期限はない」
という大好きであるなんとかっていう人の名言(確か真空メロウだった気がするのだけれど、違かったらすみません)
という話をはじめ、しばらく話して手を振る。そしてまた手を振る。
「君たちのせいで、何を言おうとしたか忘れたじゃない!」と後ろに居た、手をふった方のせいにする。
ちなみに、某Hの方と某Cの方でした(笑)

太陽の数からが特に、心から良かった!と思った。
YuRiさんの良さが、ぐわわんと出ていて、なぜか彼女がとっても大きく見えた。
太陽の数のラスト、前とアレンジ少し変わっていたように思ったけれど、どうなんだろう。
ちなみにたぶんCDみたいな感じだったのだけどね。
ドラムの横の下からのライトがとってもキレイで、太陽の数からのラストに相応しいと思った。
ようやくつかめてきた、怪獣とマジシャンの街
二回目の♪もう一人〜のところで、青と緑と白が綺麗に溶け込んだ街が見えて、
切なくって、美しいとは程遠い記憶なのだけれども、
「美しい」という言葉がとっても当てはまるように感じた。
何でかは分からないのだけれどもね、本当に何でそう思ったのだろう。
その次あたりのYuRiさんの動きが好き。
不思議な紫がよく似合っていた。
そして曲の最後の部分、ギターにベース、ドラムとどれもがどれもかなりかっこよかった。
こんなにかっこよくっていいの?ってくらい。
シュオンの時計はさっきと変わってお茶目な姿。
前回、MOSAiCで観た時よりも、この日の方が私は好きだなぁ。
何でかっては分からないのだけれども、MOSAiCとの息が前よりも合っていた気がするの。

LiN CLOVER セットリスト
It
理想デシベル
太陽の数
怪獣とマジシャンの街
シュオンの時計


かなりアホくさいあのSEが好き。
今回の獏は五人での特別Ver.でした。
獏はもともとピアノ、ベース、ドラムの3ピースバンドなのだけれども、
そこにギターにフルート、そしてフルートの方のコーラスが加わった演奏。
獏自体、まだ5月に引き続き二回目だから、まだ元の三人の音に親しめてなかったのだけれど、
この日のこの五人編成はそれはそれで、獏らしく馴染んでいたと思った。
獏らしさって言っても、難しいけれど、すごくお洒落な感じがする。
雰囲気としてはオシャレというよりも、オサレ(笑)だけども気どってない感じ。
帰ってから、買ったCD聴いていて・・・すごく聴きやすいんだよね。
どの音もすごく気持ちよくって、インストのouiも好きなんだけれども、エリーニョの声もすごく好き。
楽しいときに聴いたらしっくりきて、心から楽しくなってしまうし、
ちょっとしんみりな時に聴いてもしっくりきて、浸ってしまう感じ。

って、CDの話になってしまったのだけれども、音源に限った話じゃなくって。
今回、はっぴいえんどの風をあつめてのカバーを演ったのだけれども、
上に書いたような獏らしさ、みたいなものがすごく出ていた気がした。

ライヴ中はどうも気持ち良さそうに唄って弾いているエリーニョばっかり見てしまっていたのだけど、
途中、確かGだったかな、ふとヤマグチさんを見たらすっごくいい顔でベースを弾いていて、
獏カッコイイなぁ、とかしみじみ思っちゃった。
曲と曲との間では、五人編成だから何なのか、ゲームのマリオの効果音?が披露されたり。
それは見ていて笑ってしまった。

最後の曲、インストのやつなんだけれども、
あああ、曲名覚えてきたと思ったのに、まだどっちがどっちか分かってないよ。
エリーニョがかっこよくて、セクシーで、なんかすごく鳥肌が立っちゃった。


ゆやゆよん
ゆやゆよんがトリで最後にがつーんと。本当に良かった。
聴きたい!と思っていた、立川普通が聴けて嬉しかった。
立川がメチャクチャかっこよく生まれ変わっていたの。
終わってからVo.&Ba.のウエノさんとお話できたのだけれど、
「立川は自然に身体が踊るようになってたでしょ」みたいに言われ、
・・・それ、私アンケートに書きました!状態。
本当にね、アンケートに「身体が勝手に動いちゃった」みたいに書いたのよ。
まんまとゆやゆよんの策略にハマってしまいました。
けれど、立川に限らず、身体が自然と動いてしまう感じ。
初めて聴いた曲とか、関係なしにダンスダンス。

ゆやゆよんのかっこ良さを言葉で表現するのっては難しいと思う。
考えているうちに、だんだん深みにはまって、分からなくなってしまうんだもの。
22日に発売の「踊る阿呆」絶対に買うぞ!!

最後の奇跡がすごく良かった。
ベースのプラグ(?)が抜けるハプニングもあったのだけれど、
アイコンタクトしつつ、徐々に徐々に持ち直してきて、
元に戻ったときの感動は大きかった!
壁にある照明の光が白くって、ばーーーっと当たっていて、奇跡って感じだった。


もうね、魅了されまくりまくりの夜だった。
5バンド目の8-eit-は疲れが出てきてしまって、
次のゆやゆよんへの体力保持のために見なかったのだけれども、
もうちょっと体力があって、記憶力もあればよかったのに、と残念。
せっかくライヴハウスに足を運ぶのだから、お目当てのバンドだけじゃなくって、
例えば、今回なら「魅了」というテーマを、通して観る人がもっと増えていけばいいのになって思った。