下北沢MOSAiC二周年記念ということで、この日は魅了というテーマのもと集まった6バンドによる演奏。
ちょうど下北沢音楽祭と日にちが被っていたのだけれども、MOSAiCが出来たときには既に音楽祭はあって、
はたから見ればMOSAiCだけちょっと仲間はずれっぽいけれど、
禁煙だからか、真っ白だからか、他のライヴハウスとは一風違った雰囲気で、それがやっぱりすごく好き。
まだまだ二周年。これからも、足を運び続けたいところです。
(どのバンドさんか忘れたけれど、禁煙がどうたらこうたらって、MCで言っていた記憶が。気になるね。)
◇ATORI
どこかで聴いたことがあると思ったら、audioleafにのっている方々だ。
一曲、試聴であった曲が聴けたのよ。あのロゴマークが可愛くって好き。
本当に鳥がさえずっているようにピアノを弾く方がいた。
途中、テンポ良く、青とオレンジが交互に光る曲あたりからが特に良かった。
最後の曲、ツインボーカルみたいな感じで好きだなあ。
◇ノアロー
wgcコンピに一曲収録されていて、なんとなく予想はついていたけれど、
なんだか、独特な世界なんだよね。
Vo.の方はじめ取り巻く世界は白くって、かよわそうで、
ポキッと折れてしまいそうなんだけれども、シンにある部分は強くって。
シロツメグサみたいな感じ、だと思った。
コンピの曲はやらないのかな〜と思ったら最後の最後でした。
パリ・テキサスという曲なのだけれども、じわじわと切ないんだよね。
ミラーボールの使い方が素敵だなと感じた。
普通って、盛り上がるようなダンス系の曲の時にまわっているイメージなのだけれども、
あのしんみりとした雰囲気の中、光が舞っていて、
哀しみを帯びた雨が降っているようだった。
どちらかというと、好きになれないタイプのバンドさんなのだけれども、
心のどこかで何かがもたげた。
◇LiN CLOVER
今のLiN CLOVERがギュッと詰まっているという『nut』は確かに動き出して、握手しそうな感じ。
本当に、今のLiNっていう選曲だよね。
ちょっと、予想を裏切ってほしかった・・・という気持ちもなくもなかったけれども、
YuRiさんのカエルTシャツが可愛かったから、まあいいか(笑)
ポケットにカエルがよじ登っている絵なの。
はじまりはItで、その次が理想デシベルで、
光に溶け込んでいた霧のようにもわりとしながら聴いていた。
演奏がどうとか、そういうんじゃなくって、うわの空だったところがあったかも。
かと言って、マイナスな意味じゃなくって、それはそれでとても気持ちよく、
きっと霧に、音に、呑み込まれすぎてしまったのかもしれない。
MCでは業務連絡。そしてMamiさん大活躍。笑
そしてMOSAiCの二周年がおめでたいと共に、
LiN CLOVERにとってもおめでたいことが・・・Yanagiさん、Happy Birthday!!
って、音源のことじゃないのかよ、と思いつつ拍手拍手。
暫くしてから、音源が出たのでおめでとう、って。
次の曲に行くのに、Naoさんの準備がまだだったので、YuRiさんのMCが暫く続く。
「牛乳は賞味期限がないと思えば賞味期限はない」
という大好きであるなんとかっていう人の名言(確か真空メロウだった気がするのだけれど、違かったらすみません)
という話をはじめ、しばらく話して手を振る。そしてまた手を振る。
「君たちのせいで、何を言おうとしたか忘れたじゃない!」と後ろに居た、手をふった方のせいにする。
ちなみに、某Hの方と某Cの方でした(笑)
太陽の数からが特に、心から良かった!と思った。
YuRiさんの良さが、ぐわわんと出ていて、なぜか彼女がとっても大きく見えた。
太陽の数のラスト、前とアレンジ少し変わっていたように思ったけれど、どうなんだろう。
ちなみにたぶんCDみたいな感じだったのだけどね。
ドラムの横の下からのライトがとってもキレイで、太陽の数からのラストに相応しいと思った。
ようやくつかめてきた、怪獣とマジシャンの街。
二回目の♪もう一人〜のところで、青と緑と白が綺麗に溶け込んだ街が見えて、
切なくって、美しいとは程遠い記憶なのだけれども、
「美しい」という言葉がとっても当てはまるように感じた。
何でかは分からないのだけれどもね、本当に何でそう思ったのだろう。
その次あたりのYuRiさんの動きが好き。
不思議な紫がよく似合っていた。
そして曲の最後の部分、ギターにベース、ドラムとどれもがどれもかなりかっこよかった。
こんなにかっこよくっていいの?ってくらい。
シュオンの時計はさっきと変わってお茶目な姿。
前回、MOSAiCで観た時よりも、この日の方が私は好きだなぁ。
何でかっては分からないのだけれども、MOSAiCとの息が前よりも合っていた気がするの。
LiN CLOVER セットリスト
It
理想デシベル
太陽の数
怪獣とマジシャンの街
シュオンの時計
◇獏
かなりアホくさいあのSEが好き。
今回の獏は五人での特別Ver.でした。
獏はもともとピアノ、ベース、ドラムの3ピースバンドなのだけれども、
そこにギターにフルート、そしてフルートの方のコーラスが加わった演奏。
獏自体、まだ5月に引き続き二回目だから、まだ元の三人の音に親しめてなかったのだけれど、
この日のこの五人編成はそれはそれで、獏らしく馴染んでいたと思った。
獏らしさって言っても、難しいけれど、すごくお洒落な感じがする。
雰囲気としてはオシャレというよりも、オサレ(笑)だけども気どってない感じ。
帰ってから、買ったCD聴いていて・・・すごく聴きやすいんだよね。
どの音もすごく気持ちよくって、インストのouiも好きなんだけれども、エリーニョの声もすごく好き。
楽しいときに聴いたらしっくりきて、心から楽しくなってしまうし、
ちょっとしんみりな時に聴いてもしっくりきて、浸ってしまう感じ。
って、CDの話になってしまったのだけれども、音源に限った話じゃなくって。
今回、はっぴいえんどの風をあつめてのカバーを演ったのだけれども、
上に書いたような獏らしさ、みたいなものがすごく出ていた気がした。
ライヴ中はどうも気持ち良さそうに唄って弾いているエリーニョばっかり見てしまっていたのだけど、
途中、確かGだったかな、ふとヤマグチさんを見たらすっごくいい顔でベースを弾いていて、
獏カッコイイなぁ、とかしみじみ思っちゃった。
曲と曲との間では、五人編成だから何なのか、ゲームのマリオの効果音?が披露されたり。
それは見ていて笑ってしまった。
最後の曲、インストのやつなんだけれども、
あああ、曲名覚えてきたと思ったのに、まだどっちがどっちか分かってないよ。
エリーニョがかっこよくて、セクシーで、なんかすごく鳥肌が立っちゃった。
◇ゆやゆよん
ゆやゆよんがトリで最後にがつーんと。本当に良かった。
聴きたい!と思っていた、立川と普通が聴けて嬉しかった。
立川がメチャクチャかっこよく生まれ変わっていたの。
終わってからVo.&Ba.のウエノさんとお話できたのだけれど、
「立川は自然に身体が踊るようになってたでしょ」みたいに言われ、
・・・それ、私アンケートに書きました!状態。
本当にね、アンケートに「身体が勝手に動いちゃった」みたいに書いたのよ。
まんまとゆやゆよんの策略にハマってしまいました。
けれど、立川に限らず、身体が自然と動いてしまう感じ。
初めて聴いた曲とか、関係なしにダンスダンス。
ゆやゆよんのかっこ良さを言葉で表現するのっては難しいと思う。
考えているうちに、だんだん深みにはまって、分からなくなってしまうんだもの。
22日に発売の「踊る阿呆」絶対に買うぞ!!
最後の奇跡がすごく良かった。
ベースのプラグ(?)が抜けるハプニングもあったのだけれど、
アイコンタクトしつつ、徐々に徐々に持ち直してきて、
元に戻ったときの感動は大きかった!
壁にある照明の光が白くって、ばーーーっと当たっていて、奇跡って感じだった。
もうね、魅了されまくりまくりの夜だった。
5バンド目の8-eit-は疲れが出てきてしまって、
次のゆやゆよんへの体力保持のために見なかったのだけれども、
もうちょっと体力があって、記憶力もあればよかったのに、と残念。
せっかくライヴハウスに足を運ぶのだから、お目当てのバンドだけじゃなくって、
例えば、今回なら「魅了」というテーマを、通して観る人がもっと増えていけばいいのになって思った。